【ダイワ】21スティーズロッド 各モデルの特徴を紹介!!
ダイワ(Daiwa)公式YouTubeチャンネル Ultimate BASS by Daiwaにて『T.NAMIKIが語る BRAND NEW 21STEEZ ROD Part1|Ultimate BASS by DAIWA Vol.294』が公開されています。
目次
NEW スティーズロッド 並木敏成プロのインプレ
21スティーズロッド
バスロッドに何を求めるかはその扱うルアーのタイプによって違います。
例えばハリアーのようなキャスタビリティや感度、フッキングパワーが必要なカバー撃ち系のロッドもあれば、スピナーベイトやクランクベイトをキャストするロッドにはフッキングパワー以上にキャストしやすさやキャストするウェイトの幅広さが必要です。
ところが近年 ベイトリールが大きく進化しました。
以前のベイトリールで軽めのルアーを快適にキャストする為にはブランクがある程度曲がってくれる必要がありました。
しかし、ベイトリールの進化によって、ロッドが硬くても軽量ルアーを鋭くキャストすることが可能になりました。
さらに、硬いロッドはフッキングが決まりやすく キャストアキュラシーもより向上します。
なので、今回のNEW スティーズには硬めのテーパーが採用されています。
X45フルシールド
バッドからティップまで、水平方向への負荷に対してのネジレだけに強いわけではなく、ロールキャストのような回転方向に力が生じた時のネジレにも強い”X45フルシールド”が採用されています。
また、以前はライトアクションのスピニングロッドをスナップだけでアワセる際もブランクにネジレが起こり フッキングパワーが足りなくて乗せられないことがありました。
しかし、X45フルシールドは瞬間的なフッキングでもネジレを抑制して、よりフッキングが決まりやすいです。
スティーズ C66M ”マシンガンキャスト TYPE-Ⅰ”
6フィート6インチのミディアムパワーベイトロッドです。
旧モデルはレギュラーテーパーが採用されていましたが、新モデルのタイプ1はレギュラーファストテーパーが採用されています。
巻き物用ロッドは、細めのブランクに肉を厚めに巻くのが主流ですが、そのようなロッドは振った際に重く感じてしまいます。
しかし、このマシンガンキャストタイプ1は、劇的な軽量化に成功。それでいながらロッドティップが高感度なグラスロッドのように曲がるように仕上がっています。
なので、クランクベイトを引いてもティップがルアーのアクションを邪魔することなく、バスがバイトして来てもしっかりとフッキングすることができます。
シングルハンドでも振り切りやすい重量でありながら感度も両立されたモデルです。
リールシート&グリップエンド
新モデルのリールシートは、グリップとの段差を少なく設計することで、ワンフィンガーでキャストした後、手を滑らしてパーミングする際に旧モデルよりもパーミングしやすくなっています。
グリップエンドは、巻きながら手を持ち替える時にグリップエンドをお腹に当てても痛くないように丸みを帯びたEVA素材が採用されています。
また、ダブルハンドでキャストする時も痛くありません。
ワーミング
旧モデルのタイプ1は粘り重視の巻き物に特化したロッドでしたが、新モデルのタイプ1はノーシンカーやダウンショット等のベイトフィネスリールと組み合わせるようなリグも守備範囲です。
一本で幅広いルアーを使いたい状況でおすすめのモデルです。
スティーズ C66MH ”マシンガンキャスト TYPE-Ⅱ”
6フィート6インチのミディアムヘビーロッドです。
旧モデルはレギュラーテーパーが採用されていましたが、新モデルはレギュラーファストテーパーが採用されています。
マシンガンキャスト タイプ2は、ワイヤーベイトを中心とした大型ペンシルベイトやジャークベイトといったパワーが必要な巻き物中心のロッドです。
旧モデルはスピナーベイト 1/4~3/8ozをテンポよくキャストするのに向いたロッドでしたが、そのようなロッドは厚巻きのブランクなので自重が重たかったです。
さらに、当時のリールで気持ち良くキャストするには、バッドもある程度曲がる必要がありました。
しかし、新マシンガンキャスト タイプ2は自重を軽くして、さらにバッド部をより硬くパワーを持たせて作られています。
なので、1/2ozクラスのスピナーベイトも気持ちよく扱うことができます。
ワーミング
軽量化とレギュラーファストになったことで、ワーミングも可能になりました。
ライトテキサスリグでのカバー撃ちからシャッドテール 4~5インチのスイミングまで対応しています。
スティーズ C610MH+ ”マシンガンキャスト TYPE-Ⅲ”
旧モデルのマシンガンキャスト タイプ3は、6フィート9インチのHMHでしたが、新モデルは6フィート10インチのミディアムヘビープラスです。
新モデルは、旧モデルよりも軽量化&硬くパワーアップした印象で、旧モデルのハリアーをショートレングス化したイメージです。
旧モデルのマシンガンキャスト タイプ3は、3/8ozクラスのスピナーベイトから5/8ozや3/4ozクラスのスピナーベイト、テキサスリグ、バックスライド、シャッドテールなどに使用していました。
今回の新マシンガンキャスト タイプ3は、旧モデルと同じルアーが扱えるのはもちろんのこと、バッドパワー向上に伴い より重たいウェイトも守備範囲になりました。
スローロール
ヘビーウェイトのスピナーベイトをスローロールする際に、ティップがブレードの振動を捉えて揺れるロッドと揺れないロッドがあります。
この新マシンガンキャスト タイプ3は、極めてティップが揺れるように作られており、ロッドを通じてルアーアクションを感じる手感度も抜群です。
スティーズ C610H-SV ”ハリアー610”
ハリアーはスティーズ立ち上げ前のバトラーシリーズに1本とスティーズシリーズに2本リリースされているので、今回のモデルで4世代目のハリアーです。
ハリアーといえば7フィート1インチレングスで、全体的に軽くシャープなブランクを採用することによって、ショートグリップで取り回しの良いロッドでした。
今回のハリアーは6フィート10インチレングスなので、足場の低いレンタルボートでも船縁が邪魔にならなく、オーバーハング下でもキャストしやすくなっています。
そして、これまでのハリアーと決定的に違うのが”バットパワー”です。
今回のハリアーは、バットパワーが上がっているのでカバー撃ちやヘビーウェイトのリグでも全くパワー負けしません。
なので、ヘビーウェイトのリグでも狙ったポイントへ正確にキャストすることが可能です。
もちろん、ラバージグ3/8ozから1oz以上のリグを扱える幅広さも持ち合わせています。
ビッグベイト
決して硬いだけのロッドではないので、ビッグベイトを快適にキャストして意のままに操れる丁度いい粘りとパワーを備えています。
スティーズ S66L ”スカイフラッシュ”
並木敏成プロがプロデュースしたスピニングロッドに『キングボルト』という機種が存在しています。
そのキングボルトは、6フィート8インチのミディアムライトアクションでブランクスはシャッキリ感のある機種でした。
このスカイフラッシュは、6フィート6インチのライトアクションです。
今のライトアクションロッドは6フィート前後のショートロッドが大半です。
そのレングスは、キャスト後のロングシェイクなどにはいいですが、短く柔らかいゆえにフッキングパワーに物足りなさを感じ、さらにロングリーダーのライトキャロライナリグやスプリットショットリグをキャストしにくかったです。
このスカイフラッシュは6フィート6インチを採用したことにより、足りないフッキングパワーを補えるレングスを備え、さらにシャッドプラグやミノーなどの小型プラグをロングキャストしやすくラインメンディングしやすくなっています。
ノー感じになりやすい日本のフィネスな釣りに色んなアドバンテージを与えてくれるモデルです。
ライン
フロロカーボン 3~4lb、細いPEライン、ナイロンライン 4~6lbでのプラッキングの遠投にも適しています。
ルアー
ミドストやホバスト、ピクピクのキャストが決まりやすいです。
さらに、移動距離を抑えた一点でのシェイクをさせやすい丁度いいティップの柔らかさを採用しています。
強靭なベリー
ティップが柔らかいロッドだとフッキングパワーが足りなくてバラシてしまうことが多いです。
しかし、このスカイフラッシュは強靭なベリーを持ったメリハリのあるテーパーを採用しているので、スナップを使ったフッキングや巻きアワセでもしっかりとフッキングが決まります。
スティーズ C68M+-SV・AGS ”ブラックジャック”
ブラックジャック
15ブラックジャック681MMHFB は、ファストテーパーのロッドでした。
橋本プロは、15ブラックジャックを浚渫の高低差を探るダウンショットリグやバックスライドワーム、深いレンジのラバージグなどファストテーパーの強みである「スタックをさせない」や「ルアーの扱いやすさ」を重視したシーンで使用していました。
当時は最高の感度とテーパーによる操作性の良さで重宝したロッドでしたが、フィールドの状況が変わってきたことにより、今回新たに様々な汎用性を持たせた21ブラックジャックを開発したそうです。
テーパー
21ブラックジャックは”SVFコンパイルX”を使用したことにより軽量で高感度なのはもちろんですが、様々なルアーを扱えるようにテーパーをファストテーパーからスローの可変テーパーに変更しています。
それによって、ラバージグ、テキサスリグ、ダウンショット等の5~7gのワーミングにベストマッチに仕上がっています。
また、マルチテーパーになった事でキャストもしやすく、そこに”X45フルシールド”が加わることで、キャスト時にネジレを抑えてくれるので、狙ったポイントに気持ちよくキャストを決めることができます。
AGS
“AGS(AIR GUIDE SYSTEM)”が搭載されたことにより、非常に軽量に仕上がっています。
ピッチングなどの竿を上げるようなキャスト時にシャープに竿が上がってくれます。
それによって軽いキャストが可能で、疲れることもありません。
さらに、竿先が自然に立つので感度も向上しています。
X45フルシールド
”X45フルシールド”が使用されているので、ネジレの剛性が向上しています。
バットも細くティップも細いロッドですが、魚のパワーに負けることがありません。
リールシート
トリガーは少し小さく低くなっているので、キャストからパーミングへの移動が簡単に行えます。
ルアー
5g以上のダウンショットリグやフリーリグ、4インチ~5インチほどのバックスライド、マルチジグなどを扱うことができます。
SVFコンパイルX
”SVFコンパイルX”を一言でいうと”超絶感度”で、感度がいいのでルアーを操作する際の情報をより多く受けることができます。
また、素材の良さで竿の戻りが速いのでしっかりとフッキングしてくれます。
CWS
カーボンのブランクスにカーボンのガイドをカーボンで止めている”CWS”が採用されているので、軽さと感度が向上しています。
スティーズ C72H-SV・AGS ”ストライクフォース”
21ストライクフォース
21ストライクフォースは、ガイドがAGSに変わったことによって、15ストライクフォースからテーパーが変更されています。
ヘビーキャロライナリグというとキャストしてずる引くだけと思われますが、関東だと使用するワームが3インチほどしかないので、ボトムの感知に加えてリーダーの先にあるワームの重みを感じ取れる繊細さが重要です。
21ストライクフォースは、そんなワームの重みを感じ取れるティップの繊細さは残しつつベリーからバットのパワーが向上しています。
パワーアップ
草深プロは、15ストライクフォースでカバージグをほとんどキャストすることがなかったそうですが、21ストライクフォースはバットパワーを上げたことにより、カバージグをストレス無く扱えるようになりました。
さらに、7フィート2インチというロングレングスながらも軽さとバランスによって、非常にキャストがしやすくなっています。
感度
15ストライクフォースでも十分に感度が良かったですが、今回の21ストライクフォースには“AGS”が搭載されているので、さらに感度が向上しています。
汎用性
時代によって変わるルアーや使い方に対応できる”汎用性”が重要です。
21ストライクフォースは15ストライクフォースに比べて、感度や操作性だけではなく汎用性も向上しています。
スティーズ C67MH-SV・ST ”ハリケーン”
21ハリケーン
21ハリケーンは、3.5gのフリーリグ、直リグから10gまでのリグが扱えるソリッドティップロッドで、ソリッドティップが搭載されているので、軽いリグでもしっかりとティップが入ってくれるのが特徴です。
ソリッドティップは、5~7gのリグを中心に扱うために”中弾性ソリッドティップ”が採用されています。
SVFコンパイルX
感度のいい”SVFコンパイルX”にソリッドティップを組み合わせることで、ソリッドティップ本来の良さとSVFコンパイルXの感度が両立されています。
近年、どこのフィールドも難しくなっているので、水中の小さな変化をより感じてバイトに持ち込むことが重要です。
ソリッドティップの利点
チューブラーロッドだと沈みモノにコンタクトした際に一気に引っかかってしまったり、ハングオフさせた際にリグが跳ねてしまいますが、ソリッドティップなら引っかかった際にティップが入ってリグを一旦ストップさせて、そのストップさせた状態から軽く揺することでリグをキレイにハングオフさせることができます。
スティーズ C70H-SV・ST ”フューリー”
21フューリー
21ハリケーンは、扱うルアーが7g中心なので中弾性のソリッドティップがマッチしていましたが、21フューリーは使うルアーのウェイトが10gや14gなので、中弾性ソリッドだと沈み物に引っ掛けて外す際にティップが入りすぎてしまいます。
なので、21フューリーには重めのリグを扱いやすい”高弾性ソリッドティップ”が採用されています。
ハリケーンとフューリー
ハリケーンとフューリーがあればほとんどのワームフィッシングを網羅することができるそうです。
スティーズSC C66ML-G ”ライトニング66”
ライトニング66
ライトニング66は、7g前後から20g前後のルアーまでを快適に扱うために開発されました。
特徴は、SVFグラスに低弾性カーボン(Low Modulus)を採用していることで、全て低弾性カーボンだと低反発で細身に仕上がってキャストフィールが良く 引き抵抗の軽いタイト系のプラグとの相性がいいですが、どうしてもティップの張りがグラスと比べると出てしまいます。
さらに、全て低弾性カーボンだとルアーの扱える範囲が狭く、シャッドクランクを引ける設定にすると引き抵抗の大きいクランクベイトになるとどうしても負けてしまいます。
その点グラスの方が硬めに作っても曲がるので軽いルアーをキャストができ、アクションの強いクランクベイトを扱っても引き抵抗を吸収してくれるのでアングラーが楽に巻くことが出来ます。
しかし、逆にタイトアクションのプラグを巻くとルアーのアクションを感じ取ることが出来ませんでした。
そこで、SVFグラスに低弾性カーボンを採用することで「扱えるルアーの範囲が広く」「引き抵抗が小さくても感じ取れ」「引き抵抗が大きくてもアングラーの負担が少なく」作ることが出来ました。
フィネスなルアー
以前、川村プロがプロデュースしたブラックレーベルプラス 661MLFBはLow Modulus(低弾性カーボン)ではなかったので、少し硬く仕上がっていました。
当時の使っていたルアーからよりフィネスなルアーへの対応が必須になったので、今回のライトニング66はLow Modulusを採用して軽いルアーでもキャストしやすく仕上げてあります。
X45 フルシールド
キャスト時にネジレがない”X45 フルシールド”が採用されているので、ロッドを持ち替えた一投目からキャストを決めることが出来ます。
グラスの巻き感を残しつつカーボンロッド並みにキャストが決まるロッドです。
グリップ長
グリップの長さは、取り回しが良い長さで作られています。
なので、レインウェアや防寒着を着用した状態でもキャスト時にグリップが邪魔になりません。
それでいて、ダブルハンドでキャストしてもグリップの長さが足りている丁度いい長さです。
スティーズSC S64L-SV・ST ”ファイアフラッシュ”
ファイアフラッシュ
ファイアフラッシュはキングボルト Fスペックをベースに作られています。
キングボルト Fスペックのテーパーは、表記的にはファストテーパーですが、曲がりこむとレギュラーテーパーのように深く曲がります。
このキングボルト Fスペックのテーパーを元にファイアフラッシュは作れていますが、キングボルト Fスペックはチューブラーティップなので、ティップの張りが強すぎてシェイクでボトムを引く際に引っ張りすぎてしまいました。
さらに、シャッドテールワームを巻いている際にバスが喰って反転するとティップの張りが出てしまい食い込ませられないこともありました。
そこで、このファイアフラッシュには”ソリッドティップ”が採用されています。
これにより、ティップが重くなるので糸フケを出したシェイクを行いやすく、低反発になるのでボトムの起伏にスタックさせやすく 喰い込みを良くしています。
バーサタイルとソリッドティップ
ソリッドティップは特化したロッドにはいいですが、どうしても先調子になってしまうので、ロングキャストがしにくく幅広いルアーウェイトにも対応できません。
このファイアフラッシュは「感度がよく」「軽く」「反発力の強い」”SVFコンパイルX”を生かしつつ、ティップだけは「反発力が弱く」「喰い込みが良く」「モノに絡めやすい」ソリッドティップを採用。
この2つの相反する性質の素材を淀みのない綺麗なテーパーでつなぐことによって、キャストがしやすく幅広いルアーに対応したロッドに仕上がりました。
中弾性ソリッド
中弾性ソリッドを採用したことにより、シャッドプラグやシンキングスイッシャーといった釣りでもバスが反転する間を作り出し、喰い込みがよくなっています。
さらに、ワーミング時においてもラインスラックを出したシェイクがしやすく、ボトムの変化にリグを留めることが出来ます。
ブランクのカラー
ブランクスのカラーは、室内等の暗い状態だとシックな色合いですが、太陽光を反射すると鮮やかなレッドとブラウンとパープルの中間色が出ます。
グリップ
ベースとしてライトリグは軽く持ちます。その状態でもフィットして滑らない、どのような持ち方でも手にフィットする新設計グリップが採用されています。
エンドグリップは角がない設計で、さらに上面はフラットになっているので、ファイト中に腕にフィットしてくれます。
また、リールシートの膨らみや継ぎ目も負荷がかかっても気にならない設計になっています。
フックハンガー
キングボルト Fスペックのフックハンガーはセパレートに取り付けられています。
これは、リールより前にフックハンガーを取り付けるとラインが引っかかる為でした。
しかし、ダブルハンドでキャストする際に手が当たって気になることがありました。
そこで、ファイアフラッシュはフックハンガーをグリップの前に斜めに取り付けています。
これにより、ラインが絡むことがなく、指も当たることがありません。
スティーズ C74MH+ ”トップガン”
21トップガン
前作、16トップガン同様にビッグレイクにおいてのパワーバーサタイルモデルで、16トップガンよりも今回の21トップガンは2インチ長くなって7フィート4インチが採用されています。
当然、2インチレングスが長くなったことによって飛距離が向上しています。
さらに”X45フルシールド”によってネジレ剛性が強化されており、”3DX”も採用されているので反発力あるロッドに仕上がっています。
バランスの良さから長さの割に重く感じさせない作りで、魚を掛けた後も圧倒的なパワーを有するモデルです。
おかっぱりからボートの釣りまでビッグレイクにおけるバーサタイルロッドです。
ティップ
強いティップセクションにより、グラスにスタックしたルアーを綺麗にハングオフさせることができます。
ルアー
スイミングジグ 3/8oz~3/4ozやスピナーベイト 1/4oz~1oz、チャターベイト、ミノー、クランクベイトからフリーリグ 3.5g~14g、ノーシンカーリグ、リーダーレスダウンショットリグ、フロッグなどビッグレイクで必要なルアーをほとんどカバーします。
エアビームシート
”エアビームシート”は人間工学に基づいて作られたリールシートで、従来ロッドブランクはリールシートの中心を通るのが常識でしたが、低重心化させるためにリールシートの下側を通っています。
これにより、重心が下になっているので、握りやすくロッドが軽く感じます。
さらに、トリガーが小さくなっているので、ワンフィンガーでキャストした後、パーミングする一連の流れが非常にやりやすくなっています。
スティーズ C64L-SV・ST ”ハーミット”
21ハーミット
21ハーミットは”SVFコンパイルX”に”メガトップ”と呼ばれるソリッドティップを採用。
さらに”X45フルシールド”でネジレを防止しています。
リールシートには”エアビームシート”を採用、トリガーが短くなっているので持ち替えやすく、しっかりと握ることができます。
インプレ
前作ハーミットよりも格段に感度が向上しています。
どれほど感度が向上しているかというと、波をシェイクしながら超えた際に超えたのが分かるほどだそうです。
さらに、X45フルシールドによってブランクスがブレずにキャストできるので、アキュラシーも飛躍的に向上しています。
また、ブレのなさは操作性にも大きく寄与しており、シェイクさせながらスイミングする際に振り幅を小さくしっかりとスイミングさせることができます。
ベイトフィネス
ベイトフィネスは太いラインを扱えることとカバーへタイトにキャストできるのがメリットです。
このハーミットは、コントロールがつけやすいので、軽いルアーやリグを今までのベイトフィネスよりもタイトにポイントへルアーを送り込むことが出来ます。
ソリッドティップ
ソリッドティップには以前のソリッドティップよりも高感度な”メガトップ”が採用されています。
これにより、ボトムの底質までもしっかりと感じ取ることができます。
また、ネコリグスイミング時のレンジキープも感度が向上しているのですごくやりやすくなっています。
スティーズ S65L+-SV・SMT ”スカイボルト”
21スカイボルト
前作スカイボルトはノーシンカーリグを上手く扱う為に作られたロッドでしたが、21スカイボルトはバーサタイルなロッドになっています。
川口プロは、従来マイクロピッチシェイクには『ファストホーク』、スラックシェイクをする場合は『ファイヤーホーク』といったソリッドティップのSMTロッドを使い分けていました。
川口プロが、この21スカイボルトで懸念していたのがチューブラーの”スーパーメタルトップ(SMT)”が搭載されたことにより、シェイクが出来るのかどうかでした。
しかし、そんな懸念とは裏腹にこの21スカイボルトはマイクロピッチシェイクとスラックシェイクを一本で両立できるように仕上がったそうです。
ミドスト
ミドストはロッドが硬すぎるとリグが浮き上がり、柔らかすぎるとリグが下がってしまいます。
この21スカイボルトはレンジキープが難しいミドストでもしっかりとレンジをキープさせやすいそうです。
ディテール
”SVFコンパイルX”が採用されているので感度は抜群です。
さらに、今まであまりグリップを気にしていなかった川口プロでも感じるほど握りやすくなっています。
スティーズ C67MH-FR ”フロッガー”
C67MH-FR FROGGER
曲げた時にモチっとした弾力がある北プロの使用頻度の高いロッドです。
スティーズフロッグやスティーズポッパーフロッグといったフロッグを扱うのはもちろんのことスピナーベイトやバズベイト、チャターベイトなどの他の釣りにも使いやすくワーミングの釣りも可能です。(基本ルアーウェイトは1/2ozです。)
北プロが最初の一本におすすめしているモデルです。
軽さ
軽いロッドは強靭さに欠けるイメージを持ってしまいますが、ダイワのロッドは「軽さ」「繊細さ」を持ちわせているのにも関わらず安心して釣りが出来る強さも持ち合わせています。
北大祐プロの使用例
ロッド : スティーズ C67MH-FR FROGGER(ダイワ)
リール : ジリオンSV TW 1000(ダイワ)
ライン : フロロカーボン 14lb
ルアー : スピナーベイト 1/2oz
スティーズ C66M-SV ”ウェアウルフパワープラス”
ウェアウルフパワープラス
2006年に始動したスティーズに”ウェアウルフ”が追加されたのは2008年でした。
この08ウェアウルフは、ティップにMパワーを搭載してバットにMLパワーを搭載していたのが特徴でした。
こうすることで、硬いティップがハードボトムなどにシンカーがスタックするのを防いでくれて、柔らかいバットはキャスト時にウェイトをしっかりと乗せることを可能にしてくれていました。
このようなセッティングは、超高感度の”SVFコンパイルX”を採用されたからこそ実現できたセッティングです。
しかし、強めのキャストフォームをした際にバットがしなってしまうことやフッキングパワーが弱いことなど欠点もありました。
そこで、2022年に登場するウェアウルフはティップの繊細さは残しながらバット部はパワーがプラスされています。
SVF コンパイルX
ウェアウルフ パワープラスには、より高弾性化された”SVF コンパイルX”が採用されています。
なので、より高感度に仕上がっています。
X45フルシールド
バットからティップまで”X45フルシールド”が搭載されているので、ブランクのネジレを最小限に抑えて、キャストアキュラシーが格段に向上しています。
3DX
バットからベリーまで”3DX”が搭載されています。
この3DXは曲がってからの反発力が強く、軽さを維持したままパワーアップさせることができます。
グリップエンド
グリップエンドは丸くソフトなのでお腹に当てても痛くなく、ダブルハンドでキャストする際に握りやすくなっています。
AIR BEAM SEAT
リールシートには”エアビームシート”が搭載されています。
このエアビームシートは、パーミングした際の一体感が非常にいいのが特徴です。
さらに、トリガーが短い設定なので、ワンフィンガーでキャスト後、パーミングに移行するのが非常にスムーズに行えます。
シチュエーション
ティップまで張りのあるブランクは根がかり回避能力が高く、且つ水中の様子を鋭敏に手元に伝えてくれるので、小さな変化を感知してスイートスポットを探ることが出来ます。
さらに、強すぎず弱すぎないフッキングなのでラインブレイクすることなくフッキングすることが可能です。
スティーズ S68ML-SV・ST キングボルト
スティーズ キングボルト
4代目キングボルトは、レングスが6フィート8インチと長めのミディアムライトロッドです。
このキングボルトは、足場の高いおかっぱりでも確実にランディングしなければならない状況や軽いルアーから重めのルアーまで扱わなければならない状況で活躍してくれます。
もちろん、ボートでも活躍してくれるロッドで、マッディシャローウォーターでのカバー攻略からクリアレイクでのディープ攻略にも活躍してくれます。
硬いソリッドティップ
この22キングボルトが歴代のキングボルトから最も変わった点が”ソリッドティップ”を搭載したことです。
しかも、これまでのソリッドティップを採用したロッドは、食い込みを重視する為に採用されたモノがほとんどでしたが、この22キングボルトは高感度化と操作の高精度化の為にあえて”硬いソリッドティップ”を採用しています。
感度
硬いソリッドティップを採用したことによって、水中から得られる情報量が増えます。
これは、喰い込み重視のソリッドティップではボトムの起伏に食いつきやすく、外す時にロッドが入り込んでいるので、その反発力でリグが飛んでしまうからです。
だからといって、逆にチューブラーの強いティップだとスタックをかわしやすい反面、ボトムの起伏の変化を感じ取りにくいです。
なので、22キングボルトは硬いソリッドティップを採用して、スタックをかわしつつボトムの起伏をひとつひとつ感じ取れるようにしています。
ハング
硬いソリッドティップを採用したことによって、ボトムの起伏にリグをハング(スタック)させた状態で誘うことも可能です。
これが高弾性のロッドだと軽いルアーをハングさせた状態で誘おうとしても、シェイクした時に軽いルアーが乗り越えてしまいます。
逆に柔らかいロッドだとシェイクしてもノー感じになってしまい、さらに障害物を乗り越えようとした時にルアーが飛んでしまいます。
微かな変化を捉えられる
硬いソリッドティップを採用したことにより、リグを操作している時にティップには出ない僅かなラインの抵抗を手元で感じることができます。
PEラインとの相性
PEラインを使用した魚とのファイト時に硬いソリッドティップがショックアブソーバー的(振動する機械構造や建築物の振動を減衰する装置)な役割りを果たしてバラシを軽減してくれます。
調子
前作17キングボルトは06キングボルトから高弾性化とパワーアップさせたモデルでした。
今回の22キングボルトは、06キングボルトの調子を踏襲しています。
しかし、17キングボルトよりもさらに高弾性化された”SVFコンパイルX”を採用しているので、ダルさはなくなりよりシャープになっています。
さらに、このSVFコンパイルXはソリッドティップから得た多くの情報を増幅してアングラーに伝えてくれます。
X45フルシールド
ベイトロッドに比べてスピニングロッドの細身化されたブランクはシャープに振り抜ける一方で、よりネジレやすくなるので、キャストアキュラシーがつきにくいです。
しかし、22キングボルトには”X45フルシールド”が採用されているので、ブランクがネジレにくく、キャストアキュラシーが向上しています。
3DX
3DXによってバットが補強されています。
フッキングレスポンスの向上と強引なファイトを可能にしてくれます。
バランス
ソリッドティップはチューブラーティップよりも重いので、先重りしてしまうことがありますが、22キングボルトは高バランスに設計されているので、先重りを感じることがありません。
2023年新モデル スティーズ S66UL ”グレイゴースト66”
グレイゴースト66
グレイゴースト66は、並木プロの経験を持って理詰めで「いいな」と思える仕上がりになったロッドです。
6フィート6インチのウルトラライトパワーと万能なスペックで、ULですがシャッキリ感のあるULなのでライトアクションに近いイメージで扱うことができます。
ミドストやホバストの釣りはノー感じな釣りでしたが、このグレイゴースト66によって確かな使用感を持つことが可能になっています。
ヘの字テーパー
ソリッドティップを採用した船用のキス竿は、先端からキレイに曲がるテーパーで、これを”の”の字テーパーと呼んでいます。
このような”の”の字テーパーは食い込みに優れているのが特徴ですが、キャストアキュラシーが出にくく、感度が落ちてしまい、さらにワームをロールアクションさせる操作にも向いていません。
なので、通常のミドストロッドはシェイクした際にロッドが振れやすいように中弾性ブランクを採用しているモデルが多かったです。
しかし、グレイゴースト66は敢えて高弾性ブランクを採用して高感度を手に入れ、それでいて”ヘ”の字テーパーを採用することでミドスト・ホバストの操作も可能に仕上げています。
また、への字テーパーを採用したことにより、操作している状態でも食い込みが良く、手感度に優れているのでリグの状態やバイトを明確に感じ取ることができます。
おすすめリグ
ミドスト・ホバスト以外にもダウンショットリグやシャッドプラグ、小型ミノーにおすすめです。
ミノーやシャッドプラグをトゥイッチやジャークでダートさせる時にへの字テーパーが活躍して、キレのあるアクションを引き出すことができます。
2023年新モデル スティーズ C66ML ”マシンガンキャスト タイプLV”
マシンガンキャスト タイプLV
マシンガンキャスト タイプLVのLVは「ライト級のルアーをバーサタイルに扱える」という意味で、マシンガンキャスト タイプⅠは”の”の字テーパーを採用したモデルでしたが、マシンガンキャスト タイプLVは”へ”の字テーパーを採用しているので、ティップがタイプⅠよりも強いのが特徴です。
レングスは6フィート6インチとボートからおかっぱりまで様々な状況に対応できるレングスが採用されています。
スピニングタックルで扱うようなプラグ系からベイトフィネスで扱うようなワーミング、小型のワイヤーベイトに適したモデルです。
ワイヤーベイト
柔らかすぎない”へ”の字テーパーを採用しているので、軽めのワイヤーベイトも扱うことが可能です。
スピナーベイトのウェイトは、1/4oz・5/16ozが最適で3/8ozもなんとか扱うことができます。
また、”の”の字テーパーだとティップが曲がりっぱなしでブレードの回転が伝わりにくく、水中のゴミやウィードを拾った時に煽っても外すことができませんが、”へ”の字テーパーだと感度が高いのでブレードの回転をしっかりと捉えることができ、水中のゴミやウィードも煽って外すことができます。
アキュラシーキャスト
穂先からキレイに曲がる”の”の字テーパーだと、キャスト時に軽いルアーと重いルアーで曲がるセクションが変わってしまうので、ルアーウェイトを変えるとキャストアキュラシーが落ちてしまいます。
しかし、マシンガンキャスト タイプLVは”へ”の字テーパーを採用しているので、ルアーのウェイトが変わっても曲がるセクションが比較的変わらないので、キャストアキュラシーを落とさずにルアーウェイトを変えることができます。
2023年新モデル スティーズ C68MH-SV ”バジャー68”
バジャー68
2002年に発売された『バトラーリミテッド バジャー』は7フィートのヘビーアクションロッドでした。
今回発売される『スティーズ C68MH-SV バジャー68』は、6フィート8インチのミディアムヘビーアクションのロッドです。
このスペックを見るとバトラーリミテッド バジャーと比べて「柔らかくなったのか?」と感じてしまいますが、当時のダイワのロッドはバットが柔らかく、今のスペックで見直すとヘビーアクションがミディアムヘビーアクションになるので硬さは変わっていません。
では、レングスが7フィートから6フィート8インチに見直された理由は何なのかというと、レンタルボートの釣りでは7フィートというレングスは取り回しが悪く、長いことによって出来ない事もありました。
そこで、今回のバジャー68はレングスを短くして操作性を向上させてマルチに使いやすく仕上げています。
また、レングスが短くなったことによって”軽さ”が際立っており、この軽さによって感度も抜群に良くなっています。
おすすめのルアー
バジャー68は主にシンカーウェイト6~10gのラバージグやテキサスリグを使用したカバーの釣りで使用します。
似た番手に『スティーズ C70H-SV・ST フューリー』がありますが、フューリーはヘビーウェイトのリグをロッドワークでアクションさせたり、フォールでアタリを取るのに向いたモデルでした。
対して、バジャー68はウィードやオダといったカバーに絡んだ釣りをするのに向いたモデルです。
また、バジャー68はチューブラーを採用しているので、フットボールジグをボトムバンプさせる釣りでは、メリハリのあるアクションが可能で、スタックを躱しながら釣りを行うことができます。(感度も抜群なので水中のイメージもしやすいです。)
ブラックジャックとの比較
『スティーズ C68M+-SV・AGS ブラックジャック』はワーミングバーサタイルと名付けられているようにバックスライドリグや軽いフットボールジグ、フリーリグなどを扱える万能なモデルです。
しかし、カバーを攻略することに関してはバジャー68の方が数段上に位置しています。
近距離戦
近距離での釣りはロッドを縦てルアーをアクションさせたりキャストを行います。
このバジャー68はロッドティップの上がりが軽くてシャープなので、操作感やキャストのしやすさがこれまでのロッドよりも一段上に位置しています。
搭載技術
バジャー68には”SVFコンパイルX”が搭載されているので、底質をしっかりと手元まで伝えてくれます。
また”X45フルシールド”と”3DX”も搭載されているので、よりジグロッドとしての完成度が向上しています。